『引っ越し大名』のあらすじと感想!引きこもりの理由は?

引っ越し大名のあらすじと感想

2019年8月30日公開の『引っ越し大名』を、見てきました。

時代劇でありながら、今のわたしたちの生活にも起こる『苦難』を、歌って乗り切る!

笑えて、ほっこりして、元気になる映画です。

完全ネタバレではありませんが、見どころポイントをネタバレを含めてご紹介します。

『引っ越し大名』のあらすじ(ネタバレ含みます)と引きこもりの理由

引きこもりの理由は本が大好き

片桐春之介(星野源)は姫路藩の書庫番です。

本が大好きで、書庫の中に引きこもって暮らす『引き込もり侍』です。

暗い書庫の中に閉じこもって暮らす春之介についたあだ名は、かたつむり

国替えの理由は夜の誘いを断ったから?

ある日、姫路藩藩主 松平直矩(及川光博)に、国替えの命が下りました。

つまり、藩ごと引っ越しをしなければなりません。

その引っ越し先は、今の兵庫県姫路市から、岡山の牛窓に行き、海を渡った先の大分県!

引っ越しだけでも大変ですが、さらに8万石を召し上げられて、7万石になってしまいます。

 

なぜ?

直矩には心当たりがありました。

 

それは、江戸城での出来事です。

江戸城で、江戸幕府の小納戸役、柳沢吉保(向井理)から好意を持たれて迫られた松平直矩は、驚きのあまり、柳沢を突き倒しケガをさせてしまいます。

国替えの理由は、おそらくそのせいでは?

 

さあ、ここから引っ越しの準備が始まります。

 

引っ越しには莫大な資金がかかります。

引っ越し資金は、まったくもって不足している状態

しかし、引っ越しの責任者となれば、引っ越しを成功させなければ、切腹させられるに違いない。

責任者になりたい者は、誰ひとりいません。

 

自分以外の誰かに引っ越し奉行をさせようと考える一同。

引っ越し奉行に名指しをされたのは、鷹村源右衛門(高橋一生)でした。

 

引っ越し奉行になりたくない源右衛門は、幼馴染の春之介を推薦します

於蘭(おらん)が引っ越しの術を指南

源右衛門の推薦のせいで、引っ越し奉行となってしまった春之介。

本ばかり読んでいた春之介は、引っ越しをするための方法がさっぱりわかりません。

 

源右衛門がくれたヒントは、

前引っ越し奉行の娘、於蘭であればなにか知っているかもしれない

という言葉。

 

春之介は、於蘭のもとを訪ねます。

父の苦労から藩に不満をもっている於蘭は、最初は断ります。

しかし、春之介の人柄を知り、

父の遺した引っ越しの術『御渡方覚書十ヶ条』

をもとに、春之介をサポートし始めます。

引っ越しに妾(愛人)を持っていける?

引っ越しに持っていくものが多ければ多いほど、費用がかかる。

荷物の半分を捨てることで、捨てていかなければいけないものもあります。

春之介たちは、ひとりひとりに物を捨てさせるよう指導を始めます。

 

妾(愛人)は捨てていくのか?

大野の妾、丘みどりさん、

妾の気持ちを歌にして大野に伝えます。

源右衛門が刺客と戦う

荷物を減らし、策を練り、いよいよ国替えに出発します。

 

高橋一生さん演じる源右衛門は、剣の達人で強い男です。

国替えの道中、襲ってくる刺客と戦い、次々と敵を倒していきます。

 

しかし、殿である松平直矩に危険が追ってきます。

殿から家宝の「御手許の槍」という大きな鞘(さや)を使っていいと言われた源右衛門。

[box04 title=”御手許の槍とは?”]

 

この大きな鞘が、「御手許の槍」です。

引っ越しのときも、慎重に、大切に扱っている松平家の家宝です。

室町時代に下総国結城のの結城晴朝が、刀鍛冶の五条良助に作らせた槍で、「天下三槍」と言われた巨大な槍でした。

槍の大きさは、切先から石突まで全長約3.8メートル。

鞘の重さは22.5kgあるそうです。

[/box04]

ラストシーンで泣ける

ラストシーンまで、数十年の時が経ています。

子供が成長し、春之介も白髪まじりに。

ある日、春之介のもとに江戸からのお達しが届きます。

そこから急展開、一気に松平直矩の藩の武士たちのそれまでの人生が見えてきます。

『引っ越し大名』を見た感想

物語は、クスっと笑えるシーンが随所にあり、

同時に、春之介になって一緒に悩みながらストーリーが進んでいきます。

 

引きこもりではっきり物を言えなかった春之介が大役を任されて、しなれければいけないことをひとつずつこなしていくことで成長していきます。

 

最初の方に向井理さんが登場するのですが、

男なら誰でもいいのか??

分別ないオトコ好きで、直矩に拒否された時の様子が最高です。

 

すっかり忘れていましたが、

ピエール瀧さんが出演しているために公開が遅れていたんですね。

ピエール瀧さん演じる武士の北尾は、頭の固い武士。

しかし、最後に大きな変化を見せます。

そのスケールの大きさは、じわっと感情が伝わるものでした。

これは代役ではなく、ピエール瀧さんで良かったと思います。

 

映画『引っ越し大名』の原作と脚本は『超高速!参勤交代』の土橋章宏さんです。

 

引っ越し大名の存在を知って、その言葉に興味をもち、現代のサラリーマンの姿と重ねあわせて悲哀も感じたそうです。

 

監督は『のぼうの城』の犬童一心さん。

そのご縁からでしょうか。

振り付けと監修を、狂言師の野村萬斎さんが担当しています。

映画の中で素振りをするシーンが、けっこう下ネタなのですが、この振り付けも野村萬斎さんが作っています。

クスッと笑える下ネタな振り付けも、青空の下で、大きな動きで みんなで揃えて歌って、楽しくなります。

声を出して、笑って、士気をあげる姿

苦境を乗り越えるチームワーク

春之介が成長していく姿

それがこの映画の気持ちよさなのでしょう。

 

ラストで、置いていった武士たちのこれまでのそれぞれの人生が一挙に描かれます。

置いていく武士の人選に、現代の企業からのリストラを彷彿させるところもあります。

 

置いていかれた武士たちのその後は、想像する通りに過酷であり、無念のまま、命を落としたであろう人たちがいたこと。

また長い年月をかけて考え方や生きがいが変わる人がいるであろうことは、想像しましたが、実際に、スクリーンで、

年月を経たあとの生き生きとした姿

を見ると、とつぜん、胸がぐっと。

 

どこに行っても、なにをしても、いくつになっても、人生は自分で切り開ける可能性がある。

学ぶことは無駄にはならない。

むしろ、学んだことは人のために生かしてこそ価値がある。

それぞれの役目を果たそうとする姿を見てそう感じました。

 

初日は、舞台あいさつ中継を含めた上映でした。

実際の舞台あいさつには行けなくても、全国で中継で見ることが出来る機会が増えると、地方暮らしの私もうれしいです。

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