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映画【この道】あらすじ感想,評価,ロケ地 大森南朋の白秋「ダメ男」

映画【この道】は、大森南朋さん演じる『北原白秋』、AKIRAさん演じる『山田耕筰』という日本中の人が名前を知っている2人の、明治から戦後までが描かれています。

 

童謡を作った人の話なんて・・さぞ、お堅い物語かと思いきや!

なんて自由奔放!

個性が輝いているんです。

 

そして、たくさん笑ったり泣いたりしたあとで、日本の童謡の美しさに気づかせてくれます。

 

『童謡』や『詩人』という日常の生活にあまりなじみがない題材ですが、昭和初期の音楽に改めて触れて、良さを感じられる映画です。

  

についてご紹介します。

 

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映画【この道】 作品情報

監督:佐々部 清

脚本:坂口 理子

音楽:和田 薫

プロデューサー:間瀬 泰宏

 

北原白秋 : 大森南朋

山田耕筰 : AKIRA

菊子 : 貫地谷しほり

松下俊子 :松本若菜

鈴木三重吉 : 柳沢慎吾

与謝野鉄幹 : 松重豊

与謝野晶子 : 羽田美智子 

 

大森南朋さん、AKIRAさんは、対照的な役柄がそのまま生かされていて、本当に、白秋と耕筰を見ているようでほほえましく。

本人の写真と比べても似てるんです。

 

映画【この道】 主題歌

童謡として日本中が知っている「この道」を

EXILEのATHUSHIが歌っています。

 

ATSUSHIさんは、曲の中に出ている『あぁ、そうだよ』と何度も出てくるフレーズに「違った感情と想いを入れるのがとても感慨深く」感じながら歌ったそうです。

 

実際、劇場でエンドロールにATHUSHIさんの声で聴く「この道」は、涙を誘いました。

なんてやさしい声で、語り掛けるように歌うんだろうって。

 

エンドロールの曲がはじまると、まわりからもすすり泣く声がきこえてきました。

 

映画【この道】 あらすじ

映画のはじまりは、昭和27年(1952年)当時。

神奈川県小田原市で、「北原白秋 没後十周年記念コンサート」が開かれ、北原白秋が作詩、山田耕筰(AKIRA)が作曲した童謡「この道」が、少女合唱隊とオーケストラによって演奏されます。

 

山田耕筰は指揮をしたあと、記者に北原白秋のことを聞かれ、重い口を開いて話し始めます。

 

「実に・・だめな奴だ・・」

 

映画で描かれるのは、明治43年(1910年)初夏、北原白秋が詩人として活躍し始めたころから。

 

白秋は、隣家の人妻の俊子(松本若菜)に夢中になります。

 

姉のように慕っている与謝野晶子(羽田美智子)から「手遅れになる前に自分でケリをつけなさい」諭されても、俊子との関係を終わらせません。

 

「悪いことをしているつもりはないし、たまたま好きになった人が人妻だっただけ」

 

明治44年(1911年)初夏。
白秋の第二詩集「思ひ出」の出版記念会が盛大に開催され、与謝野鉄幹(松重豊)、高村光太郎(伊嵜允則)、萩原朔太郎(佐々木一平)らに祝福されます。高く評価され、人気の詩人となった白秋は得意の絶頂でした。

 

大正元年(1912年)夏。
そんな絶頂期の白秋と俊子は、俊子の夫から姦通罪で告訴され、逮捕されてしまいます。俊子、そして2番目の妻に去られても、3度目の結婚をする白秋。

 

大正7年(1918年)

鈴木三重吉(柳沢慎吾)が「赤い鳥」を創刊。白秋はこの児童文芸誌を舞台にさまざまな童謡を発表して新境地を切り開きました。


そんなある日、白秋は、三重吉から山田耕筰を紹介されます。

 

そして、大正12年(1923年)の関東大震災後、白秋と耕筰は、お互いを夫婦と呼ぶほどの心のつながりを持ち、『傷ついた人々の心を癒やす歌』を作っていきます。

 

しかし、日本は 第二次世界大戦に向かっていきます。

音楽のために、白秋と耕筰は・・

 

映画【この道】 感想と見どころ

 

「ね」と「よ」

「からたちの花」の歌詞を作りながら、白秋は悩みます。

語尾が「ね」ではないと。

 

からたちの花が咲いたよ

白い白い花が咲いたよ。

 

この語尾の一音を変えただけで、誰に話しているのか、どう伝えたいのかが変わる。

映画の中で、白秋と一緒に、語尾はなにがいいんだろう?って、考えていると、日本語って美しいな、いいなって思えました。

 

そしてこ歌詞に曲をつける耕筰も、言葉をいかすために、ある方法を考えます。

 

映画の中で歌うのは、由紀さおりさんと安田祥子さん。

ベテランとはこういう人たちのことを言うんですね。

白秋と耕筰の目的は同じ?

第二次世界大戦に向かっていく日本。

好きな歌を作ることもままならなくなっていきます。

 

そんな中で、『好きな歌を作るために』する行動が、白秋と耕筰では違っています。

欧米を知っている耕筰は、戦争がそう長く続かないことを悟っていました。そして、将来『好きな歌を作るために』今自分がすべきことを行動します。

かたや、白秋は、『好きな歌を作るために』今、作りたい気持ちを抑えることが難しい。

目的までのアプローチに差があったも、お互いを夫婦と呼ぶほどの白秋と耕筰の思いは同じです。

 

母の思いも

 この映画は、白秋と耕筰のふたりで作る音楽が軸になっていますが、ふたりの魅力的な人間性のほかにも、母の思いも描かれています。

 

白秋の妻、菊子(貫地谷しほり)、与謝野晶子(羽田美智子)

このふたりの母の思いがよく伝わってきます。そこから戦争と家族のこと、心に痛みを感じるのです

 

 

「君死にかもうことなかれ」と詠んだ与謝野晶子さんも、母の顔を。

 

白秋は女ったらしのダメ男

ほんと、懲りない男ってこういう男を言うんですよね。

 

悪気なく。

本気で好きになる。

騙されてもいいんですよね、きっと。

 

結婚は3度。

 

でも、もっと驚いたのは。

映画の中で、あんなに真面目な顔をしている山田耕筰!

 

あの方も3度ご結婚されてるんです。

 

30歳の時に、離婚と結婚をされています。この事情・・・ちょっと気になっちゃいました。そして、70歳で3度目のご結婚を。

 

白秋も耕筰も、女性から見て魅力的で、モテたんでしょうね。今もミュージシャンはモテますしねっ。

 

 

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映画『この道』 評価は?

 

 

 

 

 

『この道』だけじゃない!心に響く歌がほかにも

 北原白秋、山田耕筰コンビで作った歌はほかにもあります。

こどもの頃に口ずさんでいたあの曲は、このふたりの曲で、こんな思いで作っていたってことを知ってから口ずさむと・・どうですか?

 

「ゆりかごのうた」

ゆりかごの歌は カナリヤが歌うよ ねんねこ・・・

 

「赤い鳥小鳥」

赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた・・・

 

「あめふり」

あめあめふれふれかあさんが じゃのめでおむかえうれしいな・・

 

「かえろかえろと」

かえるがなくから かーえろ・・

 

「まちぼうけ」

まちぼうけー まちぼうけー

 

 映画【この道】 ロケ地の富士屋ホテル

 

撮影は京都撮影所で行われましたが、ロケ地として、富士屋ホテルも使われました。

富士屋ホテルは、今回が映画ロケ初めてでした。

明治11年(1878年)7月15日、日本で初めての本格的なリゾートホテルとして開業しました。
外国人を対象としたホテルを目指し、外国人客専用のホテルであった時代や、戦後の進駐軍による接収時代を経験した富士屋ホテルには、外国人向けのさまざまな工夫が施されており、ヘレンケラー氏やチャーリー・チャップリン氏をはじめ、多くの著名人にも愛されてきました。

 

2018年から改装のために休業中ですが、別館やレストランは営業しているようですよ。

 

 北原白秋が好きだった若葉集とは?

 映画の中で何度も出てくる『若菜集』

ちょうちょの絵が表紙に描かれている冊子は、藤崎藤村の『若菜集』です。

 

1987年に発表され「六人の処女」のほか、全51編が収録されている島崎藤村の処女作です。

 

映画【この道】 題字は?

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題字がすてきだったので、作者なのか調べてみました。

赤松陽構造さんの作です。

「Shall we ダンス?」

「HANA-BI」

「父と暮らせば」

「東京裁判」
「ウォーターボーイズ」

「それでもボクはやってない」

「64ロクヨン」

などの題字を書かれています。HANA-BIの題字も印象的でしたね。

 

まとめ

映画『この道』は、笑って泣けて。

戦争と平和、そして母親というものについても描かれています。

 

北原白秋、山田耕筰コンビで作った歌を思い出し、ATSUSHIさんの歌に新しい印象をうけるこの映画。

 

「ダメな奴」と山田耕筰に言われる北原白秋の魅力が、見どころではないでしょうか。

 

 

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